2009年07月02日

最近の読書本 0907-1『僕のなかの壊れていな

白石さんの作品はどれも感動的で、軸になっている部分が重く生半可な気持ちで読んでいられない。

それだけにちょっと気持ちが迷い、落ちているときに読むのに相応しい。

そんな訳で久しぶりに、彼の著書をとってみることに。


幼少の頃の経験をきっかけに「生きる」ことの価値を見いだせずにいる論理的思考すぎる主人公目線の物語。



それゆえ、何事に対してもネガティブ、というよりは勝手きままにドライを気取っている主人公には結局最後まで好きになれなかった。


だからといってそれが小説の評価につながるものではなく、主人公を取り囲む周囲の人々、途中描かれる主人公の本音から、主人公は自らがそういうもの(性格)がゆえ絶対的な真理でないというところを認めている。


重いテーマの上良い心証を抱くことのない主人公なのに、何故だか心穏やかに、冷静な気分になれた一冊。

★★★★☆



posted by NOM at 04:49| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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